| ジャガイモで広がる極上美味食卓 (2020-12-01)  北海道十勝平野「村上農場」のことを知ったのは数年前。上士幌町に料理家・馬場香織先生との食のワークショップに行った「とかち帯広空港」でのこと。東京のセミナーの帰りという村上知之さん・智華さんご夫妻と偶然お会いした。馬場先生がよくご存じで「農業でとても有名な方なんですよ」と紹介いただき、そのまま農場へ... ≫詳細 |
| イタリア料理を世に知らしめた本が日本語版で登場 (2020-10-01)  『イタリア料理大全 厨房の学とよい食の術』(平凡社)が届いた。717ページ、レシピが790収録されている。著したのはペッレグリーノ・アルトゥージ(1820〜1911)。本が出たことでイタリア料理という概念が生まれ、食文化が広く認識されることとなる。1891年(明治24年)のこと。しかも自費出版だっ... ≫詳細 |
| 毎日楽しむ蕎麦料理 (2020-08-01)  蕎麦の料理に凝っている。ほぼ毎日のように蕎麦、とくに蕎麦の実の料理を試している。これまで茨城県「常陸秋そば」、福井県産蕎麦のブランド事業のアドバイザーを務めた。その流れから長野県下伊那郡下條村からも依頼が来た。そこで日本蕎麦ではない料理の展開を提案した。それは女性の間で健康食としての蕎麦が人気にな... ≫詳細 |
| 蕎麦の実料理46品目が登場した長野県下條村 (2020-06-01)  長野県の南部にある下伊那郡下條村で蕎麦の実と粉を使った料理お披露目メニュー開発の試食会が開催された。中心となったのは「下條村地域ブランド推進委員会」のみなさん。登場した料理は46品目。料理を手掛けたのは料理家・金丸知弘。アシスタントをしてくださったのは下條村役場総務課企画財政係(地域おこし協力隊)... ≫詳細 |
| ホスピタリティの町ベルティノ―ロの白ワイン (2020-04-01)  イタリアの北東部のエミリア=ロマーニャ州にあるフォルリー=チュゼーナ県クゼルコリの山間地。標高210mにあるファジョリー農場に出かけた。ゆるやかな山の上にあり、宿泊ができる農家(アグリツーリズム)を実施し、地域の農村観光のモデルとなっている。ここを拠点にワイナリーやチーズ工房、乗馬、農家レストラン... ≫詳細 |
| 地産地消で病院食が美味しい! (2020-02-01)  岡山県笠岡市・医療法人緑十字会笠岡中央病院を訪ね「地産地消御膳」をいただいた。谷本牛と明治牛蒡の混ぜご飯(芳井町・佐藤さんの無農薬野菜と、5つ星お米マイスター坂本清士さんの笠岡産米)、笠岡沖産のチヌの塩焼き、大根なます(道の駅「笠岡ベイファーム」の笠岡干拓産の金時ニンジンと大根を使用)、みそ汁(J... ≫詳細 |
| ようかん (2019-12-01)  佐賀県唐津市出身の私にとっては羊羹と言えば小城羊羹。経木に包み竹の皮で包装されていた。なかをあけると表面に淡い藤色の砂糖の結晶のできた羊羹がでてくる。切るとなかの小豆色の羊羹が美しい。やや硬めの外側を覆う砂糖の触感から、柔らかい深いうま味ある羊羹にたどり着く味わいがなんともいえない美味しさを誘う。... ≫詳細 |
| ジビエ料理と宿泊で足元からの海外交流 (2019-10-01)  こんな方法があったのかと感心したのが、「ワークアウェイ」(workaway)というバックパッカーのネットワーク。無料で宿泊を提供するかわりに、対価として労働奉仕をしてもらうというもの。世界185か国に広がり、日本国内では170軒がホストになっているという。宿の様子やどんなことをしてほしいかをサイト... ≫詳細 |
| 瀬戸内海からとどく、海の香りたたえた「いりこ」に「ひじき」 (2019-08-01)  山口県の離島・瀬戸内海に浮かぶ周防大島にある株式会社オイシーフーズの新村一成さんが作る海産物加工品がすこぶる評判がいい。商品はいたってシンプル。ひじきを海水で炊いて乾燥させ味付けし、パックにしたもの。名前は「ひじっ好 」。ひじきが小ぶりで、そのまま口にほうりこむと、磯の香りがただよい、ぐんとうま味... ≫詳細 |
| ふくいのそばのものがたり (2019-06-01)  福井県『「ふくいのそば」の話』というオールカラーの蕎麦を紹介する冊子が届いた。栽培地域、栽培歴、面積、収量、生産量、栽培品種と特性、環境、播種技術、流通、栄養価、製粉技法、蕎麦の形態、蕎麦の食べ方、歴史、文化、蕎麦に関する用語など福井独自の蕎麦のことが詳細に記述されている36ページの力作。福井県は... ≫詳細 |
| 粗満載の粗料理専門店「粗屋」 (2019-04-01)  素敵な本が届いた。『骨まで愛して 粗屋五郎の築地物語』(新潮社)。著者は発酵学の第一人者・小泉武夫先生。発酵の研究家だと思っていたら小説も書かれると知って驚いた。築地の市場が豊洲への移転でなくなるということで、築地への思いも込めたとのこと。福島県いわき市中之作の漁師の家に生まれ集団就職で上京し、築... ≫詳細 |
| 薄緑色の色合いを持つ福井の蕎麦を堪能 (2019-02-01)  福井県が蕎麦どころで熱心に取り組まれていると知ったのは最近のこと。県の資料によると作付け面積は3700ヘクタールで全国6位だという。ちなみに、農水省の統計・生産量のベスト10は、北海道、長野、栃木、茨城、福島、山形、秋田、福井、岩手、新潟・山形(2県が同位の10位)となっている。おそらく蕎麦好きな... ≫詳細 |
| 四季の島の色とりどりの果実がジャムに (2018-12-01)  山口県周防大島を6年ぶりに訪ねた。瀬戸内海に浮かぶ離島で、瀬戸内海では淡路島、小豆島に次ぐ3番目に大きな島だ。本土とは大島大橋とで結ばれている。この島で『瀬戸内ジャムズガーデン』を運営する松嶋匡史さんに招かれたからだった。彼は、妻の智明さんとともに、お洒落で素敵なカフェを運営し、その横でジャムを作... ≫詳細 |
| 豊富で彩りあふれる山形野菜が勢揃い (2018-10-01)  山形県は地域に伝わり、育まれ、食べられてきた伝統野菜の継承とPRを熱心に行っている。その取り組みのことを著作『幸せな田舎のつくりかた:地域の誇りが人をつなぎ、小さな経済を動かす』(学芸出版)に紹介したのがきっかけで「食の至宝 雪国やまがた伝統野菜PR大使」を拝命した。本の書名が吉村美栄子山形県知事... ≫詳細 |
| 新しいライフスタイル発見『東京の森のカフェ』 (2018-08-01)  ライターズネットワーク大賞の授賞式が、今年も行われた。この賞は、ライター、カメラマン、エディター、イラストレーターなどクリエーターの親睦会ライターズネットワーク主催で、毎年、開催しているものだ。「身内が身内を褒めなくてどうする」という趣旨で始まったもの。ささやかな集いだが、受賞メンバーは、嬉しさに... ≫詳細 |
| 極上赤豚の生ハム伊豆沼で熟成中 (2018-06-01)  宮城県登米市伊豆沼の伊豆沼農産(伊藤秀雄社長)訪ねた。最初に現地に行ったのは、もう10年以上前。目の前には大きな伊豆沼があり、そこから名前がとられている。広大な沼は、生き物たちの聖地で、オオハクチョウ、コハクチョウ、マガンを始め、たくさんの鳥たちがやってくる。鳥たちの優雅な飛翔の姿と、彼らが、どん... ≫詳細 |
| 夢と熱気にあふれる「たなべ未来創造塾」 (2018-04-01)  和歌山県田辺市主催「たなべ未来創造塾」、第2期生修了式にでかけた。塾は、田辺市と富山大学地域連携推進機構とで2016年から始まった人材育成講座。取り組みが素晴らしい。すでに仕事をしている人、これから起業を目指す若い人たちを、公募と推薦で募集。受講生は、大学・市役所を中心に、実践家のゲスト講師も迎え... ≫詳細 |
| 60種もの西洋野菜を農家からレストランへ (2018-02-01)  セロリのようなスティックフェンネル、断面が渦巻き模様になる紅いビーツ、ほうれん草の仲間で色彩が豊かなスイスチャード、菜の花に似たチーマ・ディ・ラーパ、小豆色で球形のラディッキオ、フリットにして食べる新鮮な花ズッキーニ、緑や黄のグラデーションに紅を散らしたようなチコリのカステルフランコ、カリフラワー... ≫詳細 |
| 美味しい昧と風景の出会いゲストハウス (2017-12-01)  このところ時々利用しているのがゲストハウス。つい先だっても和歌山県田辺市でオープンしたばかりの「The CUE」に泊まった。宿の名はテレビのスタジオで進行の合図で「キューを送る」からとられたという。街に新しい出会いを、という願いがあるのだという。商店街の一歩入った中庭のある木造民家をリノベーション... ≫詳細 |
| 和菓子に珠玉の歴史ドラマあり (2017-10-01)  素敵な本が届いた。虎屋文庫の『和菓子を愛した人たち』(山川出版社)。送ってくださったのは老舗の和菓子店・虎屋の中山圭子さん。虎屋には菓子に関する資料を収集・研究する資料室虎屋文庫がある。中山さんは虎屋文庫専門職だ。虎屋文庫の方々が、歴史に残る人たちの書物、文献を検証し、そこから登場する和菓子の歴史... ≫詳細 |
| 至福のお母さんの野菜もてなし料理 (2017-08-01)  新潟県加茂市は、東京から長岡経由で約2時間30分。そこの農家、かやもり農園の萱森教之(かやもりのりゆき)さんと一緒に呼ばれたのが、新潟経営大学のオープン講座「地域とと観光」のゲスト講師。地域の農業と観光の連携をテーマに話すこととなって、「講義が終わったら家に米ない?」と萱森さんに誘われて実家にうか... ≫詳細 |
| 奄美だけの黒糖焼酎の魅力が満載 (2017-06-01)  素敵な人と本にであった。(いさもと)鯨本あつこさん(沖縄在住)と、石原みどりさん(東京在住)共著の『くじらとくっかるの鳥めぐり あまみの甘み あまみの香り 奄美大島・喜界島・徳之島・沖氷良部島・与論島と黒糖焼酎をつくる全25蔵の話』(西日本出版社刊)、タイトルにある「くじら」とは、鯨本あつこさんの... ≫詳細 |
| 田辺市龍神村は果樹と人の縁があふれてる (2017-04-01)  長男・知弘が結婚後、妻りさ、娘ちなをともなって和歌山県田辺市龍神村へ移住した。和歌山県の中心部。田辺市内から、およそ車で1時間の山間地だ。すぐ近くには美人の湯で知られる温泉がある。住まいは木造住宅「アトリエ龍神の家」。6棟あり、龍神村が合併前にアーティストの家として紀州材を使い建てたところだ。すで... ≫詳細 |
| 沖縄・食文化を伝える栄養士さんのカレンダー (2017-02-01)  沖縄の栄養教論の北城睦美さんからカレンダーが送られきた。今年、3年目になる「かたいちが な んかしくゎっちー(語り継ごう昔のご馳走)」。ただのカレンダーではない。毎月ごとに、沖縄の伝統行事、料理、いわれ、レシピなどを紹介し、食を通して、文化背景、歴史、暮らしまでがわかるというもの。そのまま学校給食... ≫詳細 |
| 小笠原で生まれる国内初のカカオ栽培 (2016-12-01)  世界自然遺産となっている小笠原諸島。東京都にあるのに亜熱帯。東京竹芝桟橋から「おがさわら丸」で1千キロメートルの航路を24時間。2016年に船があたらしくなった。部屋も広くなり、快適になった。航海時間も1時間半早くなった。とはいえ、なかなか船に馴れず、ほとんど寝台で寝ていた。... ≫詳細 |
| 絶品ピアディーナのできるまで (2016-10-01)  イタリア北東部エミリア・ロマーニャ州(州都ボローニャ)のアグリツーリズモ・ワークョップに参加した。コーディネーターをしてくださったのは中央大学法学部教授の工藤裕子先生。アグリツーリズモとは、農業と宿泊と体験を結び付けた施設と仕組みで、イタリアでは、観光の新しい事業として注目をあび、ここ数年で2万軒... ≫詳細 |
| 美昧野菜満載『ぬかどっ子』 (2016-08-01)  今、注目されているのが「ぬか床」。なぜかというと、豊富なビタミン、ミネラルがあり、野菜がたっぷり手軽にとれること。発酵食品であり健康食品であること。また日本食が「ユ
ネスコ無形文化遺産登録」になったことで、世界から和食が注目をあびるようになったからだ。毎日、毎日、かき混ぜて、熟成したぬか床を希望... ≫詳細 |
| ぶどうの樹 五感で昧わう里山産業論 (2016-04-01)  出版記念会を開いた。タイトルは「五感で味わう里山産業論」。つい最近出した『里山産業論「食の戦略」が六次産業を超える』(角川新書)にあやかってのことだ。会場は、本に登場する福岡県(おんが)遠賀郡(おかがきまち)岡垣町にある「グラノ24K ぶどうの樹」。7千坪の防風林に囲まれた敷地内にレストラン、カフ... ≫詳細 |
| 鶴岡市の四季があふれる食の本 (2015-12-01)  山形県鶴岡市の食の本が素晴らしい。大判でビジュアルが美しく、登場する食がどれも輝いていて、地方ならではの食文化が彩りも四季も豊かさにあふれている。個性がいかんなく発揮されている。編集は市を中心にした「鶴岡食文化都市推進協議会」、監修は山形大学を核とした「山形在米作物研究会」だ。出版は文化庁の「文化... ≫詳細 |
| 人と環境の輸を創った中土佐・大野見米 (2015-10-01)  高知県の中土佐町役場農林課・南部満さんから、嬉しいお便りをいただいた。お米がよく売れて、農家さんが張り切っているというのだ。中土佐は、四万十川の源流から約18kmの下流。大きな川には清流が脈々と流れている。海抜300mの山間にある。周辺は山々に囲まれ、ときどき霧がでて幻想的な風景を生みだす。... ≫詳細 |
| 料理の創造性と個性を育むマルシェ (2015-08-01)  最近、全国各地で「マルシェ」と称して、屋台で野菜、果物、海産物、加工品などを販売する光景を、よく目にするようになった。マルシェ(marche)とは、フランスから来た言葉で市場のこと。フランスの現地に行ってみると、日本とはかなり違っていた。僕たちが体験をしたのは、パリから電車で1時間あまりのトゥール... ≫詳細 |
| 奄美・徳之島の至福の学校給食 (2015-02-01)  奄美諸島・徳之島(とくのしま)の伊仙(いせん)町にある鹿浦(しかうら)小学校の学校給食に呼ばれて、一緒にお昼をいただいた。学校には広々とした専用のランチルームがあり、児童全員と先生たちとが食事をする。児童の数は12名。1年生2人、2年生2人、3年生3人、4年生3人、5年生2人だ。... ≫詳細 |
| 発酵する桃と30種類の料理ワークショップ (2014-12-01)  料理家の馬場香織さんと食のワークショップを地方で行うようになって、もう5年ほどになる。これまで北海道上士幌、茨城県小美玉市、高知県、山口県長門市など、十数回行ってきた。最初に出会って間もなく、彼女は『何度でも作りたくなるほめられレシピ』(レタスクラブMOOK)を出版した。その本が好評で、その後、続... ≫詳細 |
| 伊賀の里のトマト・カフェ (2014-08-01)  久しぶりに三重県伊賀市の山間地にある「伊賀の里 モクモク手づくりファーム」に行った。名古屋から、乗り換えて柘植(つげ)駅まで1時間半をかけて行き、そこから車で20分ほどのところだ。ファームにいったらトマトカフェができていた。オープンカフェになっている。入るとすぐ目の前の厨房で、パーガーを焼いている... ≫詳細 |
| 身近にあった島根県海士町の岩牡蠣「春香」 (2014-06-01)  島根県の沖合60キロメートルにある隠岐(おき)諸島・海土(あま)町を訪ねた。人口2300名あまり、漁業と農業を主体したところで、前から行ってみたいと思っていた島だ。国土交通省の島の振興政策の会議で海士町の山内道雄町長と一緒になった。「一度行きたいと思っていたんです」「ぜひお出でなさい。お待ちしてい... ≫詳細 |
| 幸せの四季の料理を出す九重・農家の宿 (2013-06-01)  「九州ちくご元気計画」というプロジェクトで、大分県玖珠郡九重町の有機農業と民泊をしている「わらび原おわて」訪ねた。テーマは「農業が観光になるらしい講座」。この企画は、大牟町市や久留米市を始め、福岡県の15市町村が関わる、地域の新しい事業創造を目指すことを目的とした講座のひとつ。... ≫詳細 |
| フランスでの食べて味わう味覚の講座 (2012-12-01)  フランスに「味覚の講座」を受けに行った。目や鼻や舌などの五感を使い味わい、感性を育む授業が小学校で行われていると知ったのは『子どもの味覚を育てるピュイゼ・メソッドのすべて』(紀伊国屋書店、二〇〇四年)だった。ピュイゼさんという醸造学の先生が、小学校や大学生などとの協力で生み出したカリキュラムである... ≫詳細 |
| 東京発・酪農家のジェラート (2011-08-01)  東京で牛を飼い、ミルクを搾って、そこからジェラートを作る。そんなところがあるよと教えてくれたのは、もう十五年の付き合いとなる八王子の磯沼ミルクファームの牧場主・磯沼正憲さんだった。磯沼さんも都内で牧場を営み、こちらは濃厚なジャージーのヨーグルトを作っている。教えてもらったお店の名前は、「モグサファ... ≫詳細 |
| チャールズ皇太子のオーガニック牧場 (2011-02-01)  チャールズ皇太子のオーガニックの農場に行ってきた。
イングランド西部グロスターシャー州のテルフルーという町をはさんで、七百五十ヘクタールもある広大な農地で、牧草地帯に牛や羊が優雅に草を食んでいた。
牧場の案内人はマネージャーのデピット・ウィルソンさん。すらりとした長身。... ≫詳細 |
| 食の甲子園inやまがた全国大会 (2010-12-01)  新しいお米「つや姫」を売り出し中の山形県は伝統的な食材がじつに豊富だ。からどり芋、最上かぶ、雪割菜、山葵、岡の台ごぼう、うこぎ、わらび、小野川豆もやし、ぜんまい、おかひじき、薄皮丸なす、花作大根、金時大豆、七夕白ささぎ、大黒豆、紅大豆、高豆蒄うりなど地域の料理店でもふんだんに使われている。... ≫詳細 |
| 村がまるごと売る直売所 (2010-11-01)  長崎県大村市の「夢ファームシュシュ」がとても元気だ。長崎空港から車で十五分ほど、山間地の農村地帯の中腹にあるレストランやパン工房を併設した農産物直売所である。ここに五十万人もの人が訪れる。... ≫詳細 |
| 海幸と豊穣を彩るお店 (2010-10-01)  いろいろと寿司屋さんに行くのだが、こんな鮨屋があったのかと驚いたのが、福岡県遠賀郡岡垣町の「鮨屋台」である。
福岡県の小倉と博多のほぼ中間、どちらからも車で一時間ほど、鹿児島本線海老津駅からが近い。レストラン、旅館、パン工房、ウエディングなどを運営する「グラノ24K」の施設のひとつである。... ≫詳細 |
| 菜種油が地域を動かす壮大なエコプロジェクト (2010-08-01)  料理に国産菜種油を使っている。琉泊色で美しい。鍋に瓶からそそぐと滑らかな光沢をたたえて流れ出す。しっかりした力強い天ぷらがからりとあがる。春の日差しをいっぱいに詰め込んだような香ばしさが部屋中にひろがるのである。
我が家で使っている菜種油を絞っているのは鹿児島県肝属郡東串良町の村山製油の村山賓... ≫詳細 |
| おいしさと楽しさいっぱいのファーム (2010-07-01)  三重県伊賀市にある「モクモク手づくりファーム」は農業をメインとした観光農場で、レストランや農家の直売所やパン工房、ビール工房、宿泊施設、温泉などがある。
年間五十万人も集まる。もともと山間地で食事をするところはなかったところだ。... ≫詳細 |
| 伝統的な醤油は建物と風景を受け継ぐ (2010-05-01)  昔ながらの醤油造りを教えてもらったのは、岩手県陸前高田市にある「八木津商店」の河野和義さんだった。十五年ほど前のことである。岩手県産大豆を使い、蒸した小麦と大豆に麹と塩水を加えて桶で寝かせて半年から二年かけて発酵させ、それを絞って醤油が生まれる。その間、ときどき撹拌をして発酵をうながす。できた醤油... ≫詳細 |
| 地域の食を活かした小さな町 (2010-04-01)  和歌山県田辺市にある『秋津野ガルデン』は、その場にいるだけで、なんだがほっとした気分になるところだ。落ち着いた空間で、やすらぎがもたらされる。レストランと宿泊施設があり、泊ることもできるし料理もいただける。今では和歌山でも憩いの場として知られるようになってきたという。... ≫詳細 |
| 自称日本一の屋台達 (2010-03-01)  「とんど祭り」は門松や注連飾りなどを焼く行事。灰を持ち帰ったり、焼いた餅を食べると病よけになるといわれる行事で、各地の神社でも行われている。大阪には「高津宮とんど祭り たぶん(自称)日本一の屋台達」という素敵な祭りがある。... ≫詳細 |
| ニンジン (2010-02-01)  最近、ニンジンの珍しい二つの現場に行くことができた。ひとつは秋田県横手市の山内ニンジンである。長さが三十センチ以上ある大きめのニンジン。すらりとした長い円錐の形とオレンジの色合いが美しい。一般に出回っているずんぐりとした五寸系ニンジンよりも、色が鮮やかな感じだ。... ≫詳細 |
| 和三盆 (2009-12-01)  見た目が優しい。口に入れるとすっと溶けいるように甘みが広がっていく。爽やかな、とても上品な味わいなのだ。これが砂糖だと言われでも、ちょっとにわかに信じがたい。
型押ししたものはお茶請けに使われる。その形がとてもかわいい。梅、桜、土筆、筍、朝顔、菊、椿などの四季折々の花々、さらに員殻や鳥や蝶や鯉... ≫詳細 |
| ハチミツ (2009-11-01)  我が家に二十六種類のハチミツがある。小さなスプーンで少しずつ味わってみると、その甘みやうまみや舌触りが、それぞれに違うことに驚く。リンゴのハチミツは、ほのかな青リンゴのような甘酸っぱいよい香りがする。甘みが強い。リンゴの種類によっても味は異なるのだという。... ≫詳細 |
| シイラ (2009-10-01)  シイラという魚を知ったのは長崎県平戸市でのことだった。大きな長い魚で、定置網で捕れるという。顎がつきでていて、頭がでっぱり、その頭の先から背びれがずっと尾の方までつながっている。まるでモヒカン刈りの、ラグビー選手といった風貌だ。大きなものは、体長は二メートル近く、体重は四十キロにもなるという。... ≫詳細 |
| ジャージーのミルク (2009-09-01)  牧場を開放しての料理会を毎年開いている。会場は八王子にある磯沼ミルクファーム。新宿から四十分ほど、京王線山田駅から徒歩十分のところにある。来場者がまずびっくりするのが、都内に牧場があるということ。しかも周辺は木々に固まれ、羊もヤギも鶏もいるということだ。... ≫詳細 |
| 宿儺かぼちゃ (2009-08-01)  岐阜県の高山市は、日本国内でも好きなところだ。というのは、昔ながらの木造の住宅と町並みがあり、情緒豊かなたたずまいを残している町だからである。住民運動によって、すで昭和四十年代から、景観保護に取り組んでいたという。木造
の住宅を残すということは、大工という職人の技を伝えるということでもある。... ≫詳細 |
| 四万十川のうなぎ (2009-07-01)  うなぎは好きで、都内では、うなぎがうまいと言われた店はけっこうめぐったものだが、知人から「天然うなぎを食べたいのだけど、いつでも食べられるような店、どこかご存知ないですか?」と相談された。
もちろん都内でも天然を出すというところはあるにはあったが、それも季節も数量も限られるし、めったにはお目に... ≫詳細 |
| サフラン (2009-06-01)  大分県竹田市では、日本では珍しいサフランが栽培されている。乾燥した雌しべが高級な香料としてパエリアやカレーなどの香りや色づけに使われる。デパートの食品売り場に行くと小さな瓶に詰めて売られている。... ≫詳細 |
| とびうお (2009-05-01)  地域の景観や歴史的建造物を使い、その土地の素材で料理を作り食べてもらうという試みを、ずっと行っている。
これまでに大分県竹田市や佐賀県唐津市、東京など、いくつも形にした。唐津市では漁村でのブイヤベースや山村での原木栽培シイタケのもぎ取りとキノコご飯など、半年間で十三回も試みた。... ≫詳細 |
| コウノトリのお米 (2009-04-01)  今、もっとも関心があるのが兵庫県豊岡市の「コウノトリのお米」である。とはいってもコシヒカリ。日本では米は四百種類以上栽培されている。圧倒的に多いのはコシヒカリで、約四十パーセントを占めている。... ≫詳細 |
| タンカン (2009-03-01)  家族が奄美諸島徳之島に移住したのは二〇〇一年のこと。まだ小学校だった次男と中学生の長男と妻の健康を考えての英断だった。自然の豊かな島で、のびのびと子どもを育てようとのことからだった。徳之島にしたのは妻の両親の出身地だったからである。でも妻は鹿児島市内で生まれたので島はよく知らない。僕ときては初めて... ≫詳細 |
| つけけんちん (2009-02-01)  総務省の地域力創造アドバイザー事業が二〇〇八年から始まり、そのメンバーに選ばれた。各地で町づくりに実績をもつ十一名が選ばれ、応募のあった全国十一箇所を、一人が一地域をサポートする国の人材派遣事業である。食で町づくりを行いたいという茨城県常陸太田市の担当となった。... ≫詳細 |
| イタリア・スローフード その後 (2009-01-01)  スローフードは、イタリアに本部を置くNPO法人の団体名であり、地域の農業や地域の特産物を中心にそのブランド化を行い、地域経済のシステムを作り上げた事業体である。... ≫詳細 |