書評
    わたしのベスト3    (日本農業新聞 2010年12月27日掲載)

「わたしのベスト3」 農のデザイン創造  金丸弘美

.縫奪櫂鵑良景をつくりなおせ  (梅原真、羽鳥書店)
△しゃべりな畑  (山形在来作物研究会、山形大学出版会)
G清箸罵益を出し続ける7つのルール  (渾浦彰治、ダイヤモンド社)

 ,痢悒縫奪櫂鵑良景をつくりなおせ』の著者、梅原真さんは高知在住のデザイナー。馬路村の「ボン酢」をはじめ、「地域発のデザイン」を1次産品に持ち込み、次々にヒット商品を生んだ。現在の農村・農業で著しく欠けているのが商品のデザインカ。著者の取り組みは、革命的も言える創造である。

 △痢悗しゃべりな畑』は、在来種の野菜ガイド。画期的なのは、イタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行氏、大学、農家が互いに連携して、地域のオリジナル料理などを生み出したことだ。文化と知性と食文化とデザインカの連携の創造物だ。

 の『農業で利益を出し続ける7つのルール』は、群馬県昭和村の農業法人「野菜くらぶ」が、新しい農業の仕組みを確立した話で、次世代必携の書。後継者がいて、若い人が就農でき、経済も確立した活動が具体的に描かれている。

 このほか、『農業がわかると、社会のしくみが見えてくる』(生源寺眞一、家の光協会)は、難しすぎる農業書が多い中にあって、農業全体を見渡しながら、やさしく書いてある。
 『デフレの正体〜経済は「人口の波」で動く』(藻谷浩介、角川書店)は、現在の人口動態と経済の仕組みがよく分かる。野菜が売られる,スーパー、量販店、農産物を購入する消費者の行動は、いまどうなっているのか−。これを読めば理解できるだろう。